相続に詳しい弁護士に依頼するメリット
1 相続について
相続が発生した場合でも、全ての手続きを自分でやろうと思っている方は多いです。
しかし、相続では、専門的な知識が必要になることも多く、思ってもみない落とし穴があったりするため、相続があった時には、なるべく早期に相続に詳しい弁護士に依頼することが良いです。
今回は、相続に詳しい弁護士に依頼するメリットについて解説していきます。
2 相続には期限がある手続きが多い
相続に詳しい弁護士に依頼するメリットの一つ目は、自分に必要な相続に関する手続きの全体像を早期に知ることができる点にあります。
相続には、簡単に上げるだけでも以下のような期限がある手続きが必要になる場合があります。
① 3か月以内:相続放棄、限定承認
② 6か月以内:特別寄与料の請求
③ 10か月以内:相続税申告
④ 1年以内:遺留分侵害額請求
⑤ 3年以内:相続登記
このように、期限のある手続きの中で自分に必要なものを過不足なく行っていくには、専門家に確認を取ることが必須であるといえます。
しかし、弁護士でもこれらの手続きすべてに精通しているというわけではありません。
弁護士は様々な法律分野を取り扱い、分野ごとに自分の得意分野があるため、相続に詳しくない弁護士に相談をしてしまうと、必要な手続きを教えてもらえない可能性があります。
そのため、相続が発生した場合には、必ず一度は相続に詳しい弁護士に相談に行くようにしましょう。
3 遺産分割等も早期にまとまる可能性がある
相続に詳しい弁護士に依頼することで、遺産分割も早期にまとまる可能性があります。
遺産分割の事件を解決するには、なるべく早期に情報を収集し、遺産分割調停、審判での結果を予測して動く必要があります。
相続は、相続人が感情的になりやすく、遺産分割で揉めてしまうことが多いですが、早期に裁判所での判断の見立てを立てることで対立を避け、早期に解決できる可能性があります。
そのため、相続に詳しい弁護士に依頼することで早期解決を望めるといえるでしょう。